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リテラシーと理解について考える

お勧めの本

 個人的に多くの人に読んで欲しいなと考える本です。
 「答え」ではなく何かを考える「きっかけ」にして貰いたいです。

 

ヨーロッパ思想入門 (岩波ジュニア新書)

ヨーロッパ思想入門 (岩波ジュニア新書)

 『ヨーロッパ思想入門 』(岩波ジュニア新書) 岩田靖夫
 いわゆる「哲学」や「思想」についてそれが誕生した地中海ヨーロッパ文明の文脈、古代ギリシャユダヤ教キリスト教の流れや影響から背景とともに概観を示します。専門家による正統的な解説のようです。
 妙な「哲学病」に罹る前に読んだ方が良いのかも知れません。
       
 
銃・病原菌・鉄 上下巻セット

銃・病原菌・鉄 上下巻セット

 『銃・病原菌・鉄』 ジャレド・ダイアモンド 訳・倉骨彰
 「人類」という「知性」という特殊な機能を持つ生き物の中で「文明」を築き「近代」を作り上げたのが何故ユーラシアの一部だけなのか。ゆがんだナショナリズムや差別的な視点にたいして一つの答えを示します。
 歴史を学ぶ際、「ロマン」や「物語」に溺れる事への歯止めになるでしょう。
      
 
カラシニコフ I (朝日文庫)

カラシニコフ I (朝日文庫)

 『カラシニコフ I』 松本仁一
 
カラシニコフ II (朝日文庫)

カラシニコフ II (朝日文庫)

 『カラシニコフ II』  松本仁一 
 ソヴィエトの一人の技師が祖国を護るために作り上げた銃が人類最悪の殺戮兵器になる。「近代」「社会」「人間」の脆さと危うさを曝け出します。素朴でナイーブな無政府主義者達はこれをどう読むのでしょう。
 朝日新聞のベテラン海外記者(当時)渾身のルポルタージュです。
     
 
食のリスク学―氾濫する「安全・安心」をよみとく視点

食のリスク学―氾濫する「安全・安心」をよみとく視点

 『食のリスク学―氾濫する「安全・安心」をよみとく視点』 中西準子
 長く環境問題に関わる「闘う」科学者が我々の「社会」における現実の「リスク」に対応する「リスク学」を目指します。人間の本能や感覚的なリスクをより合理的な基準での学問的な根拠に基づき補完しようとの試みです。
 尊敬する中西準子先生のホームページはこちらです。
http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/      
       
 
代替医療のトリック

代替医療のトリック

 『代替医療のトリック』  サイモン・シン エツァート・エルンスト 訳・青木薫
 タイトルのとおりの「代替医療(民間療法)」についての検証をした本です。医療における検証の仕方や「効果がある」とはどの様な事を指すのか、現代の標準的な医療の仕組みを学ぶ事が出来ます。現代の医療の歴史や成り立ちを理解し、人間の認知のあり方を考えるヒントにもなります。