はてなビックリマーク

リテラシーと理解について考える

読書メモ抜粋

 「はてなブックマーク」に書いている「100字読書メモ」の一部、現在200冊強の簡易紹介です。
 飲食、酒造、歴史、刃物、銃刀、軍事等。
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日本料理の歴史 (歴史文化ライブラリー)

日本料理の歴史 (歴史文化ライブラリー)

平安の中国風の宮廷料理から室町期に完成する儀礼的な本膳、桃山期からの茶懐石から近世にいたる京都を中心とした日本料理史。文献資料によるものだが江戸・地方料理や市販料理本・技法等のより俯瞰的な視点がほしい 2011/06/22

信長のおもてなし―中世食べもの百科 (歴史文化ライブラリー 240)

信長のおもてなし―中世食べもの百科 (歴史文化ライブラリー 240)

江戸の食についての 書誌研究の第一人者による中世の食について詳しく調べた物、文献は読みこんであるが理解が浅い。唐の芋をさつま芋としたり(里芋)瓜を漬物用としたり(甘い真桑瓜もある)おかしな部分がある 2011/06/24

日本めん食文化の一三〇〇年

日本めん食文化の一三〇〇年

「今」の日本めん食史の基本的な研究。俯瞰的に見ることが出来、現在迄にわかっていることが書かれている。著者の新説も興味深い。幾らかは甘いと感じる書き様はあるが史料と実証のバランスは良い。 2011/07/02

麺の文化史 (講談社学術文庫)

麺の文化史 (講談社学術文庫)

麺食研究の古典「文化麺類学ことはじめ」の文庫版。この本を読まないで「麺類史」を語ってはいけない。 2011/07/02

誰も知らない中国拉麺之路―日本ラーメンの源流を探る (小学館101新書)

誰も知らない中国拉麺之路―日本ラーメンの源流を探る (小学館101新書)

恐らく全世界で中国の(現在の)麺類に最も詳しい人の一人。この先消え去るであろう中国の地方麺食の資料。未だ全貌が明らかではない麺食文化。歴史的な経緯や技術史については乱暴な書き方がある。 2011/07/02

「粉もん」庶民の食文化 [朝日新書065]

「粉もん」庶民の食文化 [朝日新書065]

軽いタイトルですが内容は本格派です。実は少ない地方の大衆食のまともな本です。「思い入れ」からでも丁寧に実証することにより良い本になります。2011/07/02

コメを選んだ日本の歴史 (文春新書)

コメを選んだ日本の歴史 (文春新書)

コメの日本伝来については一部判断を保留するが律令期から中世・近世の日本の中央政権らのコメに対する独特の思考や明治からの近代のコメ政策についても詳しく多く学ぶ部分があった。近代のコメ統制史は特に面白い。 2011/07/15

アメリカ大陸コメ物語

アメリカ大陸コメ物語

近代に南北アメリカ大陸に渡った日本人移民の夢と挫折。作者自ら現地を訪ね自分の目で見、人に会い確かめた最後の「真実」。学問的には不備も有るだろうが貴重な記録。凄い面白い。 2011/07/26

アレクサンドロスの征服と神話 (興亡の世界史)

アレクサンドロスの征服と神話 (興亡の世界史)

ギリシャの栄光」と大王個人の覇業のみが知られる通史からより俯瞰的に時代を示し、現代の歴史学の有り方と史料その物の意味にまで触れる好著。「森谷節」は面白すぎるので少し注意。後継者戦争も詳述。 2011/07/27

古代ローマを知る事典

古代ローマを知る事典

古代ローマについて史料に基づくデータから描く。「物語」としての歴史だけではなく根拠に基づく現実の社会として視るならお勧め。通史や政治史とは違う(一部書いてある)のですがローマ史の何冊目かに。2011/07/28

五〇〇〇年前の日常 シュメル人たちの物語 (新潮選書)

五〇〇〇年前の日常 シュメル人たちの物語 (新潮選書)

興味深い粘土板史料の楔形文字を読み解き古代メソポタミア・シュメルの文化・生活(初期王朝時代)を明らかにする。行政資料も残り面白い。時代の枠組みを知っている方や古代人の息吹を感じたい方にお勧め。2011/09/24

アイヌ民族の軌跡 (日本史リブレット)

アイヌ民族の軌跡 (日本史リブレット)

文献資料から読み取れるアイヌ民族史についての簡潔で堅実な入門書。絶版らしいがもったいない。「政治的」な理由で出鱈目を言いふらす人が多いので重要。2011/09/28

倭国と渡来人―交錯する「内」と「外」 (歴史文化ライブラリー)

倭国と渡来人―交錯する「内」と「外」 (歴史文化ライブラリー)

古墳時代から奈良時代にかけての極東アジア情勢を「渡来人」というキーワードから読み解く。軍事を含む外交と通商を行う豪族達から中央政権に役割が移り律令国家を形作る。現代の知見を史料を基に堅実に書かれている 2011/10/07

夜食の文化誌 (青弓社ライブラリー)

夜食の文化誌 (青弓社ライブラリー)

少し怪しい落語論だけでは無く資料としての価値のある近代の食文化についての論文も含む面白い論考集。近代の都市の闇や地方のハレの夜食まで。階層論、屋台、ラーメン、間食、農山漁村。 2011/10/12